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- 脳卒中センター
恒生病院では開設から現在まで夜間休日を問わず24時間体制で脳卒中の急性期治療に対応してきました。診断においては頭部CTのみならずMRIや脳血管撮影も24時間撮影が可能で、治療においても開頭術はもちろんのこと、脳血管内治療にも対応できる体制を整えています。平成28年には脳卒中センターを立ち上げ、超急性期の高度な専門的医療を提供しています。
当院には脳卒中を担当する4名の常勤医が在籍し、平成30年度には脳血管内治療の指導医資格を有する医師も赴任いたしました。救急車の受け入れは年間1300件を超え、500例以上の脳卒中入院を受け入れ、400例以上の手術を行っています。これからもこれまで同様に充実した適切な医療を提供できるように努力を惜しみません。
2019年4月1日 院長 田村昌吾
- 出血性疾患、虚血性疾患、その他
- ・くも膜下出血(脳動脈瘤)
- ・脳梗塞(再開通療法)
- ・脳内出血
- ・脳動脈瘤(破裂、未破裂)
- ・脳動静脈奇形
- ・硬膜動静脈瘻
- ・頸動脈および頭蓋内動脈狭窄症
- 脳動脈瘤の根もとの部分を、血管の外側からクリップではさみ、瘤の中に血液が入らないようにすることで出血又は破裂を防止します。
- 頭蓋骨に直径1.5センチ程度の穴を開け、血が溜まっている部位に細い管を挿入し、この管から血液を吸いだします。
- 頭蓋骨を広範囲に除去し脳の中の血腫を直接取り除く方法です。
- 破裂脳動脈瘤にも行うことがありますが主に未破裂動脈瘤に対する治療です。足の付け根から管を入れ、その中にさらに細い管を挿入し、動脈瘤の中まで誘導したら、柔らかい金属のコイルを動脈瘤の中に入れ瘤を詰めます。
- 足の付け根の血管から管を通して、血管の中から狭窄部位を広げる治療です。頚動脈の狭窄部分にステントと呼ばれる金属性の網状の筒を留置して、血管を拡張させます。
- t-PA治療は、脳梗塞の発症から4.5時間以内の方に、血栓を強力に溶かす酵素を投与する治療です。
この方法によってでもなお再開通が得られなかった方や、持病などによりtPA治療適応外の方を対象に行われる緊急のカテーテル手術(再開通療法)にも対応しています。
- ・SCU(脳卒中集中治療室)3床
- ・常勤医師6名、常時3:1の看護師、専任理学療法士・作業療法士の配置
- ・循環器科、麻酔科、リハビリテーション科との連携で充実した診療体制
- ・呼吸循環動態監視装置 常時設置
循環器内科疾患は脳神経外科領域と関わりのある病気が多く、脳卒中センターと連携して診療を行います。心臓カテーテル検査治療、ペースメーカーの手術、不整脈治療、大動脈疾患の精査等が可能です。また、心臓CTによる冠動脈の評価にも対応しています。
目覚しい画像診断機器の進歩や各診療科の多種多彩なニーズに対応できるように技術の上達や知識の向上により「正確な治療は、正確な検査から」をモットーに日々努力し業務に取り組んでいます。
最短0.35秒で160断面の撮影ができる最新準技術で撮影時間を短縮し被ばく低減で患者さまへの負担を減らします。
放射線を使用せず磁気と電磁波を利用するので被ばくはありません
※現在の脳卒中治療の診断には特にMRI検査が必要不可欠な検査です。
CT検査はもちろんMRI検査も24時間いつでも検査が可能な体制をとっています。
- 医師、看護師と連携をとり、発症当日からリハビリテーションをスタートできる体制を整え早期離床を目指します。
- 症状が安定し適応のある方は、60日以内に隣接する回復期リハビリテーション病棟(50床)に引継ぎ、専門性の高いリハビリテーションを実施し自宅復帰・社会復帰を目指します。
- 通院リハビリテーション、訪問リハビリテーションとも連携し生活期のリハビリテーションを支えます。平成26年よりNEURO-15(TMS:経頭蓋磁気刺激)やボトックス療法を開始、平成28年からは「促通反復療法」を開始し、"決してあきらめない"をモットーに常に最新のリハビリテーションを提供しています。